このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 「高級感」とは何か?感性工学的手法による評価・分析 [講習会詳細] | テックデザイン
※お申込前に「注意事項」をご確認ください

「高級感」をテーマに、実際のプロダクト事例を通して感性評価の方法や構造を学びます。自動車やコスメティックス容器など、多様な製品の魅力を引き出すデザインの秘訣を解説。各種の評価・計測例に加えて、得られる感性データの解析計算の実演も行います。

 

「高級感」とは何か?感性工学的手法による評価・分析

 

コード tds20250821m1
ジャンル 人間科学
形式 オンラインセミナー(Live配信)
日程/時間 2025年 8月 21日(木) 10:00~12:00
配信について 見逃し配信あり(視聴期間は約1週間)
当日の受講が難しい場合は見逃し配信をご利用ください。
資料(テキスト) 電子ファイルをダウンロード
受講料
(申込プラン)

通常価格(PDFテキスト): 19,800円 (消費税込)

早割(PDFテキスト): 16,500円 (消費税込) ※6/21までの申込

 

●講師

広島国際大学 健康科学部 心理学科 教授 石原 茂和先生

日本大学大学院文学研究科心理学専攻修了。広島大学大学院工学研究科システム工学専攻博士後期課程満期退学。博士(工学)。山口大学 助手。尾道市立尾道短期大学 助教授を経て現職。「感性人間工学による測定手法」、「数理モデルによる福祉機器の開発」、「統計学に基づく感性とデザインの分析手法」などの研究に取り組む。国際ジェロンテクノロジー学会日本支部代表。

●詳細


1.感性工学の考え方

2.感性評価の方法

3.感性の構造、“高級感”を構成する概念は何か?

4.実際の商品開発事例と感性評価分析例、および分析結果の解説
  プロダクト事例:自動車/コスメティックス容器/シェーバー/洗濯乾燥機

5.解析計算の実演(Google Colabを使用)

6.質疑・応答

<習得事項>
1.感性工学の基本        
2.感性評価の基本的手続き
3.“高級感”のような,難しい設計コンセプトの分解  
4.感性評価データの分析方法,分析結果の解釈の仕方


<講師のことば>
 我々は高級感が欲しい,高級感で差別化を図る,などと気軽に言うが,高級感を構成する要因は非常に複合し,また文化的な文脈や,その時代時代の価値観にも強く依存している.したがって,高級感とはこういう事です,ということは真面目に考えるほど,言いにくくなってくるが,しかし,商品開発では,高級感を求められるのも事実である.ならば,難物の“高級感”はなにでできているか,分析思考が必須となる.
 1970年代初めに広島大学の長町三生先生によって創設された感性工学では,主成分分析のような相関係数の構造縮約手法から出発する.同じ対象に対して,意味が類似している感性ワード同士(たとえば,高級感のある と エレガントな)では,同じような評価値をつける,つまり相関係数が正に大きい,また意味が逆方向のワード同士では(例えば高級感のある と 粗野な),相関係数が負に大きい.これらの相関係数でできた行列の分析から始まる.これにより,ある概念とそれと関係のある概念の集合を定義できる.これにより,“高級感”とは,どのような類似する概念があり,それらの集合で“高級感”は組み立てられているのか,また別の概念との幾何的関係はどうかを,客観的,数理的に分析できる.
 この講座ではこれまでの感性工学での商品開発例,感性評価分析例を多数示し,そこから,果たして高級感はどのような関連概念に分解できるのか,また関連するデザインや設計の要因は何か,評価と分析にはどのような手法を応用すれば適切かを示す.最後には,得られた感性データの多変量解析も実演するので,ぜひ高級感のある魅力的な製品開発に役立ててほしい.



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