このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 お茶香気の科学的理解と複合臭解析方法 [講習会詳細] | テックデザイン
※お申込前に「注意事項」をご確認ください

お茶素材を使用する方のために香気の本質的な理解から解析方法の実践的な内容までを解説する講座を新設しました。本講座では、有機化学的視点からにおい分子を理解し、複合臭の構造や解析手法を解説。GC-MSの活用や官能評価の工夫も取り上げ、実際のお茶素材を例に科学的に香気を捉えるヒントが満載です。現場に活かせる知識が得られます。これまで多くのお茶の香りに関する研究をしてきた講師の集大成となる講座です。

 

お茶香気の科学的理解と複合臭解析方法

 

 

 

コード tds20260305t1
ジャンル 食品
形式 対面セミナー(配信あり)
日程/時間 2026年 3月 5日(木) 13:30~15:30
会場

テックデザイン セミナールーム(東京 飯田橋駅/九段下駅)

配信について 録画配信をします。(3/31まで視聴可能)
資料(テキスト) 対面受講:当日配付+データのダウンロード
オンライン受講:データのダウンロード
ご案内事項 ※対面受講者は講義終了後に個別相談、個別解説の時間を1時間30分程度取ります。(任意参加)
 お茶の香りに関心のある方はご参加ください。
受講料
(申込プラン)

会場受講+録画配信受講: 27,500円 (消費税込)

録画配信受講: 27,500円 (消費税込)

 

●講師

埼玉大学 シニアプロフェッサー 長谷川 登志夫先生

1983年 東京大学大学院理学系研究科有機化学専攻修了。埼玉大学理学部基礎化学科助教授などを経て、2007年より埼玉大学大学院理工学研究科助教授。また2014年より埼玉大学研究機構脳末梢科学研究センター兼任教員。2023年より現職。日本古来の香気素材の香気プロフィールの解明、特徴的香気を有する化合物の構造と香りの関係の解明、新規香気解析手法を用いたお茶、日本酒、木材など種々の香気素材の香気と特性の検討などの研究を行っている。

●詳細

1.においの科学の分子レベルでの理解
においの元である“におい分子”は,有機分子である。においを理解するための有機化学の基礎事項を解説する。 
 1-1 におい分子とは,分子の形がにおいの特徴をつくる
 1-2 においの認識とにおい分子の沸点
 1-3 におい分子の形の変化とにおいの特徴

2.多数のにおい成分からなる素材のにおいの捉え方
様々な素材のにおいがにおい成分の集合体であることをにおい受容機構をもとに解説する。 
 2-1 におい分子とにおい分子受容体の関係
 2-2 多数のにおい成分とにおい分子受容体が作るネットワーク

3.お茶の複合臭をどのように解析するか(アロマプロフィール解析)
多数のにおい成分からなる空間にただよう複合臭の解析方法について解説する。
 3-1 複合臭素材の分析方法
 3-2 アロマプロフィール解析(多数のにおい成分の混在をどのように解析するのか)

4.多彩なお茶のにおいの捉え方とそれらの解析の仕方
多様なお茶の具体的な研究例から,どのようにお茶のにおいを捉えたらいいのかを解説する。さらに,関連の飲料の解析方法についても紹介する。
 4-1 . 具体例1 複数のにおい成分から作り出される緑茶(煎茶)のにおい
 4-2 . 具体例2 多様な種類(甜茶,釜炒り茶など)のお茶のにおいの特徴
 4-3 . 具体例3 二種類の緑茶葉(中国種とアッサム種)がもたらすにおいの多様性 
 4-4 . 参考例1 コーヒーのにおい特性の捉え方 
 4-5 . 参考例2 日本酒のにおい特性の捉え方

<習得知識>
〇においを科学的に理解するための有機化学的な視点によるにおい分子の特徴についての理解。
〇お茶関連の複合臭をにおい分子とにおい分子受容体との関係をから捉える考え方。
〇実際の研究例を用いて,多彩なお茶のにおいの捉え方の修得


<講義概要>
 お茶のにおいは,300種類にもおよぶ多くの種類のにおい成分から作られている。その結果,お茶の種類(煎茶,甜茶,紅茶など)によって多彩なにおいの特徴を示している。これらのにおいの元であるにおい成分(におい分子)の正体は,有機分子(炭素原子と水素原子から分子の骨組みが作られている分子)という化学物質である。お茶のにおいを理解するための第一歩として,有機化学な視点からにおい分子の特徴を捉え,においを科学的にみる視点を持てるようにする。さらに,多彩なにおい成分の集合体であるお茶のにおい(複合臭)について,におい分子をにおい分子受容体がどのように捉えているかの観点から解説し,複合臭の解析の基本的な考え方が理解できるように,におい受容機構をベースとして解説する。これらの基礎的な事項の理解の上で,多数のにおい成分からなるお茶の複合臭の特徴の解析方法について解説する。そしてこの解析方法の理解を深めるために,具体的ないくつかのお茶素材を取り上げて,どのようにお茶のにおいをとらえたらいいのかについて説明する。また,関連の飲料である,コーヒーおよび日本酒のにおいの特徴の捉え方についても紹介する。



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