安全設計で基本となるリスクアセスメントには、規格に基づく系統的なアプローチが重要となります。国際安全規格について詳細に解説するとともに、リスクアセスメントの課題と規格を実感していただきながら、その基礎的実務能力を身に付けます。

協働ロボット・生活支援ロボットのリスクアセスメント

                          本セミナーは「Zoom」を利用します。
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講師： 長岡技術科学大学 システム安全系 教授 木村 哲也先生

経歴：1995 年東京工業大学後期博士課程中退。神戸大学助手等を経て2001 年より現所属。 国際安全規格に基づく安全技術を中心にサービスロボット・ドローンの実用化研究に従事。 日本機械学会、日本ロボット学会所属。著書に『システム安全入門』（共著、養賢堂、2016年）等がある。

１．国際安全規格概論（30分）
　国内外の動向や裁判事例を踏まえ、国際安全規格の背景と概要を説明し、ロボットイノベーションのためのリスクアセスメントの必要性を考察します。

２．ISO 12100 の示す安全設計とリスクアセスメント（30分）
　基本安全規格であるISO 12100の示す安全設計を概説し、ISO 12100、ISO TR 14121-2 に基づくリスクアセスメントを説明します。協働ロボット・生活支援ロボットの多様性を体系的に考慮しながらリスクアセスメントを進めるためのポイント（ライフタイムタスク、合理的予見可能な誤使用、空間の制限、危険源の同定、危険状態・危険事象の区別）も説明します。

３．協働ロボット ・生活支援 ロボットの 安全関連 規格とリスクアセスメント（60分）
　協働ロボット・生活支援ロボットに関連する主要な安全規格（ISO 10218-1,2（産業ロボット安全）、 ISO/TS 15066(協働ロボット安全)、ISO 13482（生活支援ロボット安全））の要点を説明し、各規格を考慮した協働ロボット・生活支援ロボットのリスクアセスメントについて解説します。

４．リスクアセスメント解説（60分）
　簡単な協働ロボット・生活支援ロボットを例にとり、リスクアセスメントとリスクアセスメントシート作成の解説を行います。解説を通じて協働ロボット・生活支援ロボットのリスクアセスメントの課題と規格の使い方を実感していただき、リスクアセスメントの基礎的実務能力の向上を目指します。