このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 次亜塩素酸の基礎と実務における効果的な利用法 [講習会詳細] | テックデザイン
※お申込前に「注意事項」をご確認ください

次亜塩素酸は100年以上前から使用されてきた安全な消毒剤であり、塩素消毒の活性因子として知られています。経験の浅い若手技術者の方にも理解しやすいように図表を多用し、平易な用語でわかりやすく解説します。貴重な講演ですので、この機会にぜひご参加ください。

 

次亜塩素酸の基礎と実務における効果的な利用法

 

コード tds20240919t1
ジャンル 食品
形式 対面セミナー
日程/時間 2024年 9月 19日(木) 10:30~16:30
会場

都内中心部で調整しております。(東京(調整中))

ご案内事項 食品事業者のための 次亜塩素酸の基礎と利用技術(幸書房)を当日配布します。
受講料
(申込プラン)

会場受講: 39,600円 (消費税込)

 

次亜塩素酸の基礎と実務における効果的な利用法

●講師

三重大学大学院 生物資源学研究科 教授 工学博士 福﨑 智司先生

●詳細

1.次亜塩素酸の有効利用の歴史と現在
 (1) 手指消毒
 (2) 水道水、プール水、浴槽水の消毒
 (3) 各種産業で使用されている次亜塩素酸水溶液の製法と種類
 (4) 利用技術の現状

2.次亜塩素酸の化学的特性
 (1) 酸化作用
 (2) 解離特性
 (3) 水溶液のpHに依存する安定性と作用効果の相違
 (4) 現場での有効塩素濃度の測定法

3.次亜塩素酸による不活化作用
 (1) 殺菌活性の指標
 (2) 微生物(細菌、カビ)に対する効果
 (3) ウイルスに対する効果
 (4) アレルゲンの不活化作用
 (5) 熱による増強効果
 (6) 塩素消費物質による効力の低下

4.次亜塩素酸による洗浄作用
 (1) 表面付着汚れ(タンパク質、多糖類、微生物、油脂)に対する効果
 (2) プラスチック・ゴム収着汚れ(香料、色素、黒カビ)に対する効果
 (3) 次亜塩素酸収着プラスチック板・ゴムの微生物制御作用
 (4) フォーム洗浄の実施効果(実験室、現場レベル)
 (5) 拭き取り洗浄における殺菌兼用効果(消毒用アルコールとの相違)

5.室内空間の微生物制御
 (1) 有人空間での実施における考慮点
 (2) 塩素ガスおよび気体状次亜塩素酸の安全基準と安全性試験の事例紹介
 (3) 次亜塩素酸水溶液を用いた空間除菌(超音波霧化、通風気化)
 (4) シリコーンゴム透過性と密閉小空間への適用

6.各種材料に対する劣化と防止対策
 (1) ステンレス鋼
 (2) ゴム
 (3) 不織布繊維(合成セルロース、合成繊維)

<受講にあたって>
問題や疑問に思っていることがありましたら、ある程度調べて
(まとめて)きていただき、その上で当日ご質問くだされば、アドバイスをさせていただきます。

<習得知識>
 1.次亜塩素酸の利用技術の過去、現在、未来
 2.次亜塩素酸の作用メカニズム(洗浄、殺菌、漂白、脱臭)
 3.次亜塩素酸を用いた空間除菌の安全性と有効性
 4.次亜塩素酸による各種材料(金属、ゴム、プラスチック、繊維)の劣化と防止対策

<講義概要>
 次亜塩素酸は、1800年代の半ばから使用されてきた消毒剤であり、塩素消毒の活性因子として知られている。日本では、水道水の消毒に使用されており、すでに100年の歴史がある。一方、次亜塩素酸は生体内(白血球の好中球)でも生成され、体内に侵入した病原菌を死滅させる働きをする。つまり、次亜塩素酸は人類の微生物との戦いにおいて矛(攻撃する武器)と盾(守る防具)の役割を果たしているのである。従来、食品、医薬品、化粧品などの製造現場ではアルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムをはじめ、弱酸性の各種次亜塩素酸水溶液が洗浄、殺菌、漂白、脱臭操作に幅広く用いられてきた。これらの水溶液の主たる活性因子はいずれも次亜塩素酸であるが、各水溶液のpHの違いにより作用効果は大きく異なる。また、従来の次亜塩素酸水溶液の使用対象は設備、機器、食材などの「モノ」であったが、最近では浮遊菌や付着菌対策として「室内空間」を対象とした微生物制御法に関する研究が進み、空間除菌技術として各現場に普及し始めている。本講座では、次亜塩素酸の有効性と安全性、そして各種材料に対する劣化防止対策について、次亜塩素酸系資材を取り扱う担当者が理解しておくべき基本的な知識(基礎)と利用方法(実務)をわかりやすく解説する。



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