このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 水分・温度・成分コントロールによる澱粉系食品の物性(糊化・老化・ガラス化)および食感制御 [講習会詳細] | テックデザイン
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食品の品質制御に欠かせない『水分・温度・成分コントロール』の役割を気鋭の講師が解説します!実在する澱粉系食品の事例を多く取り上げるため、物性や食感との関わりを直感的に理解できます。食品開発の最前線を担う技術者に是非お聞き頂きたい講座です。

 

水分・温度・成分コントロールによる澱粉系食品の
物性(糊化・老化・ガラス化)および食感制御

 

コード tds20250710h1
ジャンル 食品
形式 対面セミナー
日程/時間 2025年 7月 10日(木) 10:30~17:00
会場

都内中心部で調整しております。(東京(調整中))

配信について 本講座は対面講座となります。動画配信はいたしません。
受講料
(申込プラン)

通常価格: 39,600円 (消費税込)

早割価格: 31,680円 (消費税込) ※6月13日までのお申し込みに適用可能

 

水分・温度・成分コントロールによる澱粉系食品の
物性(糊化・老化・ガラス化)および食感制御

●講師

広島大学 大学院統合生命科学研究科 教授 川井 清司先生

東京水産大学大学院水産学研究科食品生産学専攻博士後期課程修了。博士(水産学)。食品の製品開発や品質制御に役立てることを目的に、食品の物理的性状変化(融解、結晶化、ガラス-ラバー転移、包摂複合体形成など)について、温度、圧力、水分含有量などの因子に着目し、その解明に取り組んでいる。日本農芸化学会、日本食品工学会、日本冷凍空調学会、日本応用糖質科学会、低温生物工学会などに所属。日本食品工学会奨励賞、日本応用糖質科学会奨励賞、低温生物工学会奨励賞、安藤百福賞(発明発見奨励賞)などを受賞。

●詳細

Ⅰ. 基礎1:食品に対する水および温度の役割
・水分含量と水分活性
・実例から学ぶ食品の水分活性と制御の意義
・アレニウスの式
・融解、結晶化、ガラス-ラバー転移
・各成分(親水、疎水、低分子、高分子)の特徴

Ⅱ. 応用・研究事例1:低~中水分領域における澱粉系食品の物性・食感制御
・クッキーのガラス-ラバー転移と食感の制御
(ガラス転移温度、硬化剤、可塑剤、油脂、破断特性)
・天ぷら衣のガラス-ラバー転移と食感の制御
(ガラス転移温度、少糖、破断点、フライ油、破断特性)
・クッキー生地の澱粉の融解と酵素消化性の制御
(生地水分、焼成温度、融解、相図、酵素消化性)

Ⅲ. 応用・研究事例2:中~高水分領域における澱粉系食品の物性・食感制御
・ピッツァ生地の加工性と焼成後の食感の制御
(生地水分、糊化、粘弾性、水分勾配、圧縮荷重)
・乾燥パスタの水分と食感の制御
(糊化、融解、熱移動、水分移動、破断荷重)
・米粉および小麦粉蒸しケーキの膨化と収縮
(生地の粘弾性、糊化、水蒸気圧、界面・表面張力)
・澱粉ゲルおよび米飯における澱粉の老化抑制
(粘弾性、再糊化エンタルピー、水分、少糖、褐変、pH)
・自然解凍時の冷凍米飯における澱粉の老化抑制
(水の結晶化、氷の融解、老化速度の温度依存性)

Ⅳ. その他



<本講座での習得事項>
1.食品成分(水、親水性、疎水性、低分子、高分子)の特徴と役割
2.水分、温度、成分が食品の力学特性(破断特性、圧縮荷重、粘弾性など)に及ぼす影響
3.水分、温度、成分が食品の物理的性状変化(糊化、老化、ガラス-ラバー転移など)に及ぼす影響

<講義概要>
多くの食品は複数の親水性成分によって構成されていますので、食品の品質を制御するには水と温度の役割を理解することが必要不可欠といえます。また、その効果は食品を構成する成分を変化させることによって最適化することも可能です。本講義では様々な澱粉系食品を対象に、水分・温度・成分コントロールによる物性および食感制御について、基礎から実例に至るまでを包括的に理解することを目的とします。前半では食品と水および温度をテーマに、身近な食品での実例を紹介しつつ、それらを制御することの実用的意義とそのアプローチについて解説します。後半では水分・温度・成分が食品の力学特性(破断特性、圧縮荷重、粘弾性など)および物理的状態変化(糊化、老化、ガラス-ラバー転移)に及ぼす影響をテーマに、澱粉系食品を対象とした研究事例に基づき、食品開発や品質(食感など)設計への利用について説明します。いずれも実在する食品を対象とした実例および研究事例を多く取り入れることで、物性という抽象的な話題を、直感的に理解できるよう努めたいと思います。



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