このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 食品香気の科学的理解と複合臭解析方法 [講習会詳細] | テックデザイン
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食品技術者のために香気の本質的な理解から解析方法の実践的な内容までを解説する講座を新設しました。本講座では、有機化学的視点からにおい分子を理解し、複合臭の構造や解析手法を解説。GC-MSの活用や官能評価の工夫も取り上げ、実際の食品素材を例に科学的に香気を捉えるヒントが満載です。現場に活かせる知識が得られます。

 

食品香気の科学的理解と複合臭解析方法

 

 

 

コード tds20251217t1
ジャンル 食品
形式 対面セミナー(配信あり)
日程/時間 2025年 12月 17日(水) 13:30~15:30
会場

テックデザイン事務所(東京 千代田区)

配信について 対面受講者が多い場合は多少時間が長くなる可能性があります。
資料(テキスト) 対面受講:当日配付+データのダウンロード / オンライン受講:データのダウンロード
ご案内事項 受講特典複数あり(詳しくはotaka★tech-d.jpへご連絡ください。★を@に変更)
受講料
(申込プラン)

会場受講: 27,500円 (消費税込)

オンライン受講: 27,500円 (消費税込)

 

●講師

埼玉大学 シニアプロフェッサー 長谷川 登志夫先生

1983年 東京大学大学院理学系研究科有機化学専攻修了。埼玉大学理学部基礎化学科助教授などを経て、2007年より埼玉大学大学院理工学研究科助教授。また2014年より埼玉大学研究機構脳末梢科学研究センター兼任教員。2023年より現職。日本古来の香気素材の香気プロフィールの解明、特徴的香気を有する化合物の構造と香りの関係の解明、新規香気解析手法を用いたお茶、日本酒、木材など種々の香気素材の香気と特性の検討などの研究を行っている。

●詳細

1. においの科学の分子レベルでの理解
においの元である“におい分子”は,有機分子である。においを理解するための有機化学の基礎事項を解説する。 
1-1 におい分子とは,分子の形がにおいの特徴をつくる
1-2 においの認識とにおい分子の沸点
1-3 におい分子の形の変化とにおいの特徴

2. 多数のにおい成分からなる素材のにおいの捉え方
 様々な素材のにおいがにおい成分の集合体であることをにおい受容機構をもとに解説する。 
2-1 におい分子とにおい分子受容体の関係
2-2 多数のにおい成分とにおい分子受容体が作るネットワーク

3. 食品の複合臭をどのように解析するか(アロマプロフィール解析)
 多数のにおい成分からなる食品の複合臭の解析方法について解説する。 
3-1 複合臭素材の分析方法
3-2 アロマプロフィール解析(多数のにおい成分の混在をどのように解析するのか)

4. においの発生条件と捕集方法,官能評価とGC-MS解析(原因におい成分の推定)
 食品の複合臭のにおいの原因成分を探るための解析方法とにおい成分の捕集方法および官能評価との関連について解説する。 
4-1 におい成分はどこにあるのか
4-2 官能評価の工夫

5. 食品のにおいの捉え方,五感(特に味覚と触覚)との関係
 具体的な食品素材を取り上げて,どのように食品のにおいを捉えたらいいのか,人の五感とも関連づけて解説する。
5-1 食品のにおいをどう捉えたらいいのか
5-2 具体例1:スターアニス(スパイス)のにおい
5-3 具体例2:果物(柑橘,パイナップル)のにおい
5-4 具体例3:飲料(緑茶,コーヒー)のにおい

<習得知識>
〇 においを科学的に理解するための有機化学的な視点によるにおい分子の特徴についての理解。
〇 食品の複合臭をにおい分子とにおい分子受容体との関係をから捉える考え方。
〇 実際の食品の多彩なにおいの特徴にとっての重要なにおい成分の捉え方の修得。

<講義概要>
食品は多様なにおいの特徴を持っている。そのにおいの元は,有機分子(炭素原子と水素原子から分子の骨組みが作られている分子)の“におい分子”である。においを理解するための第一歩として,有機化学に視点からにおい分子の特徴を捉えることで,においを化学的にみる視点を持てるようにする。さらに,多彩なにおい成分の集合体であるにおい(複合臭)について,におい分子をにおい分子受容体がどのように捉えているかの観点から解説し,複合臭の解析の基本的な考え方が理解できるように,におい受容機構をベースとして解説する。これらの基礎的な事項の理解の上で,多数のにおい成分からなる食品の複合臭の特徴の解析方法について解説し,食品の複合臭のにおいの原因成分を探るための具体的な手順をにおい成分の捕集方法および官能評価と関連させて説明する。最後に,具体的ないくつかの食品素材を取り上げて,どのように食品のにおいをとらえたらいいのか,人の五感とも関連づけて考えることで,食品のにおいの特徴を科学的に捉えられるようにする。



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