このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 自動車の空力騒音の発生メカニズムと低減技術 入門 [講習会詳細] | テックデザイン
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運転時の快適さに直結する【空力騒音】について、専門家がそのメカニズムや様々な部位の流れ構造と騒音の発生原因を網羅し解説します。また、空力騒音を低減するための対策や、「流れを制御して作り込む対象」として捉えるための思考法についても講義します。

 

自動車の空力騒音の発生メカニズムと低減技術 入門

 

コード tds20260522h1
ジャンル 機械
形式 オンラインセミナー(Live配信)
日程/時間 2026年 5月 22日(金) 14:00~17:00
配信について 見逃し配信もあります(視聴期間は講習会当日の10日後まで)
資料(テキスト) 電子ファイルをダウンロード
受講料
(申込プラン)

早割価格: 19,360円 (消費税込) ※3月13日までのお申し込みが対象です。

通常価格: 24,200円 (消費税込)

 

自動車の空力騒音の発生メカニズムと低減技術 入門

●講師

呉工業高等専門学校 機械工学分野 講師 尾川流体研究所 所長 尾川 茂先生

1985年マツダ株式会社入社。空力実験部で空力騒音に関する技術開発(風洞実験)および量産車の開発業務に従事。在職中の1995年東京大学より題目「剥離・再付着を伴う物体の空力騒音に関する研究」で博士(工学)を取得。2013年に同社退職し、呉工業高等専門学校教授に着任。現在は同校非常勤講師の傍ら、流体研究所を開所し地元企業様と流体連成問題の共同研究開発に従事。

●詳細

Ⅰ.なぜ流れは音になるのか? ―空力騒音の基礎原理―
 空力騒音は、単なる「風の音」ではなく、流れの非定常性や渦構造の変動に起因する物理現象である。本章では、音の正体を「圧力変動」という観点から整理し、Lighthill、Curle、Powell、Howeらの代表的理論を通して、流れと音の関係を直感的に理解する。数式に偏らず、「どの現象にどの理論が効くのか」を中心に解説する。

Ⅱ.実車における空力騒音の発生メカニズム
 Aピラー、ドアミラー、バックウインドウ、ボンネット先端など、自動車周りで問題となる代表的部位を取り上げ、それぞれに特有な流れ構造と騒音発生の関係を解説する。音が「どこから出ているか」ではなく、「どのような流れが音を生んでいるか」を理解することで、現象の本質を捉える力を養う。

Ⅲ.狭帯域音と広帯域音 ―音の種類と発生構造の違い―
 空力騒音は、特定の周波数が卓越する狭帯域音と、広い周波数帯に分布する広帯域音に大別される。本章では、エッジトーンや笛吹き音、カルマン渦起因音などの典型例を通じて、音のスペクトル特性と流れ構造の対応関係を整理する。

Ⅳ.流れ構造から考える空力騒音の低減思想
 空力騒音対策は、単に吸音材を貼ることではなく、流れそのものを制御する設計問題である。本章では、渦を弱める、安定化する、分散させるといった流体力学的観点からの低減思想を解説し、狭帯域音・広帯域音それぞれに対する基本的な考え方を提示する。

Ⅴ.まとめ:空力騒音を「設計可能な現象」として捉える
 最後に、本講義全体を通じて、空力騒音を「測定して評価する対象」ではなく、「流れを理解し、制御することで作り込む対象」として捉える思考法を整理する。実務において現象を構造的に理解し、設計に反映させるための視点を提供する。

<本講座での習得事項>
1.空力騒音が発生する根本原因の理解
 …空力騒音を「音響の問題」ではなく、「流れの非定常性・渦構造・圧力変動」に起因する現象として物理的に説明できるようになる。
2.自動車周りで問題となる代表的な騒音源の見分け方
 …フロントピラー、ドアミラー、バックウインドウなどの部位ごとに、どのような流れ構造が騒音を生むのかを理解できる。
3.狭帯域音・広帯域音の違いと対策の考え方
 …音の種類と流れ構造の対応関係を理解し、場当たり的ではない低減方針を立てられるようになる。
4.空力騒音を設計問題として扱う思考法
 …騒音を「測って評価する対象」ではなく、「流れを制御して作り込む対象」として捉える視点を身につける。

<講義概要>
 近年、電動化の進展によりエンジン音が低減される一方で、風切り音に代表される空力騒音の重要性が急速に高まっている。空力騒音は単なる音響現象ではなく、流れの非定常性、渦構造の形成・揺動、圧力変動といった流体力学的要因に起因するものであり、その本質を理解することが効果的な低減設計の第一歩となる。
 本講座では、Lighthill、Curle、Powell、Howeらの理論を概観しつつ、流れがどのようにして音へと変換されるのかを物理的に解説する。さらに、自動車のAピラー、ドアミラー、バックウインドウなど実機で問題となる部位を例に、代表的な流れ構造と騒音発生メカニズムを紹介する。
加えて、狭帯域音および広帯域音の違いとその対策思想について、渦構造の観点から整理し、場当たり的でない設計指針を提示する。騒音を「測る対象」ではなく「流れを制御して作り込む対象」として捉える視点を身につけることを本講義の目的とする。



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