<本講座での習得事項> ✔ 設備管理とトライボロジーの関係 ✔ 設備の劣化と損傷すべり軸受のトライボロジー ✔ 潤滑管理(潤滑油の分析) ✔ 各種診断技術と読需要予測
<プログラム> 1. メンテナンス序論 1.1 メンテナンスの技術的な位置付け 1.2 設備のライフサイクルコスト 1.3 メンテナンス方式の選定 1.4 メンテナンスとトライボロジー 1.5 メンテナンスとトライボロジー 2. 設備の劣化と損傷 2.1 損傷設備の劣化とその進行 2.2 損傷のメカニズムと故障物理 3. 故障物理 3.1 材料の破壊現象 3.2 材料の限界破壊 3.3 材料の疲労破壊 3.4 潤滑剤の変質 4. 潤滑管理 潤滑油分析による設備管理 4.1 潤滑油分析手法 4.2 汚染管理 4.3 フェログラフィ法 4.4 SOAP法 4.5 摩耗粉診断の比較 4.6 グリースの管理 5. 設備診断 5.1 設備診断の概要 5.2 診断技術の基礎的手法 6. 診断技術各論 6.1 振動法 6.2 AE法 6.3 その他の診断法 6.4 設備診断における傾向管理 6.5 転がり軸受の診断技術 6.6 歯車の診断技術 7.余寿命予測 7.1 余寿命予測の基本的な考え方 7.2 故障物理に基づく余寿命予測 7.3 極値統計法による余寿命予測 7.4 転がり軸受の余寿命予測
<講義概要> 本講座はトライボロジー講座です。トライボロジーは固体と固体が接触して動くしゅう動面に関わる科学技術で、多くの機械システムにはしゅう動面が内在していることを考えると、機械システムに関わる技術者には必須の科学技術であるといえます。ところが技術者の現状を考えると、多くの技術者は必ずしも“トライボロジー”に対する認識が十分ではなく、設計や設備管理などにトライボロジーの知識をもう少し生かしていればと残念に思うことがあります。 このようなことから、本講座では、トライボロジーの基本的な考え方を説明し、トライボロジーを設計や設備管理などにどのように生かしていくのかを説明したいと思います。トライボロジーは省資源、省エネルギーを如何に得るかを追求する科学技術で、それにより機械システムのLCCの最小化を図ることが出来ます。このようにトライボロジーは、まさにSDG’sを推進する科学技術といえます。トライボロジー活動を推進することにより皆さんの関わる技術領域において省コストをもたらす筈です。聴講される皆さんは、セミナーを聴講したことに満足せずに、学んだ後は、その結果をどのように業務に生かしてゆくかを考えて、実践されることを期待しています。
|